今はあまり流通されていないマイナー貨幣の行方

世の中に、マイナーな紙幣や貨幣って色々とあるんですよね。
ぼくはそういうものについて、あれこれ調べるのが好きなんです。

でも、元々は、紙幣や貨幣そのものよりも、その入れ物である、財布に興味があったのです。

例えば、本物を持ちたいという男性の要求に応えてくれるココマイスターの革財布、それから、薄い財布で話題のアブラサスの財布など、ぼくを魅了してやまない財布がたくさんあります。

それらの財布については、
メンズ財布STYLE −人気ブランド一覧&評価ランキング−
などのサイトを参照して頂くことにして、このサイトでは、ぼくが財布への興味から転じて、関心を持つことになった、普段、人々からあまり脚光を浴びることのない、マイナーな紙幣や貨幣について紹介したいと思います。

えっ?ぼくが、なぜ、特に、マイナーな紙幣に関心を持っているのか?
実を言うと、それは、次のような理由からなんです。

お金って、世の中に広く流通して、初めて価値を持つものじゃないですか。
お金はみんな、誰でも欲しいと思うものなわけですよ。

ところがそのお金の中にも、マイナーでほとんど流通しないものがある。
「お金の異端児」とも言えるものなわけで、そいういうものがどういう経緯で生まれ、
どういう運命を辿っていくものなのか、ぼくはとても興味があるんです。

マイナー貨幣のトップバッター2000円札

数あるマイナー紙幣、マイナー貨幣の中でも、
現在揺ぎないトップバッターの座を保っているといえるのが、
ぼくは2000円札だと思うんですね。

2000円札は西暦2000年に沖縄で行われたサミットを記念して、
小渕恵三内閣総理大臣が発案、森内閣で発行されました。

発行された当時は、かなり話題になったんですよね。

まずは何と言っても、お札の表面に印刷されたのが聖徳太子とか、夏目漱石とかの人物ではなく、
沖縄の守礼門だったことが話題を呼びました。
沖縄サミットの記念だったことから、沖縄の代表的建築物が選ばれたということなんですね。

それから2000円札には、最新の偽造防止技術が多数導入されたことでも、
やはり話題を呼んだと思います。
深凸版印刷とか、潜像模様とか、かなりの技術が盛り込まれているんですね。

しかし何より2000円札が話題を呼んだのは、それまでの日本の貨幣が、
「1」と「5」の単位しかなかった所に、「2」という単位が出てきたことだったと思います。
この目新しさが、2000円札の人気の秘密だったわけなんですよね。

ところがその2000円札、今ではもう、「まったく」と言っていいほど、見なくなってしまいました。
2000円札は、どこへ行ってしまったのでしょうか?

2000円札流通量の経緯

2000円札は、発行当初には人気が出て、銀行に両替依頼が殺到したのだそうです。
発行のピークは2004年で、その時には5000円札を上回るほどだったと言われています。

ところがその後、2000円札の流通量は減少の一途を辿り、
2008年には5000円札の1/3以下、当時の2000円札発行枚数は1億5千万枚で、
これはもう発行されていなかった500円札より少なくなってしまっていたのだそうです。

2003年以降はもう2000円札の製造自体が行われなくなり、ちょっと前まで、
コンビニのATMで2000円札が出てきていたりしましたが、
もう今では2000円札は、ほとんど使われなくなってしまったんですね。

2000円札が不人気だった原因

2000円札が使われるだろうと予想された理由は、外国では、例えばアメリカなら20ドル札、
イギリスなら20ポンド札などがあることが一つの根拠だったそうなんですね。
日本なら1万円札に当たる100ドル札などは、アメリカではそれほど使われることがなく、
それよりも20ドル札が使われることが多いのだそうです。

ところがこれは、アメリカなどではクレジットカードで決済することが多いため、
100ドルなどの高額紙幣は、偽造を警戒して受け取らない店が多いということと、
関係しているのだそうですね。
100ドルでは受け取ってもらえないから、20ドルがよく使われるということのようです。

ところが日本では、別に10000円札でも、「お釣りが出せない」とかいう場合以外は、
普通に受け取ってもらえますよね。
だからそもそも2000円札は、日本では外国とちがい、「必要性が少なかった」ということが、
不人気だった大きな原因と言われているようです。

ATMや自販機でも利用できずに悪循環

それから2000円札が使われなくなった大きな要因として、
「ATMや自販機で使えない」ことも大きいようです。
まずコーラとかの飲料の自販機では、2000円札はまず使えないですよね。

ローソンなどのATMでは、以前は2000円札を使えば収納金額を増やせるため、
2000円札を積極的に出金していました。

でも今では、もうほとんどが新型の、
2000円札が使えないATMに切り替えられることになっています。

結局のところこれは、
一般に使われないから、ATMや自販機で使えるようにならない
「ATMや自販機で使えないから、一般にも使われない」
という悪循環を招いてしまい、2000円札が使われなくなることに拍車をかけてしまっているわけです。
「泣きっ面に蜂」とは、まさにこの事なわけですね。

それでは2000円札はどこに?

それでは使われなくなった2000円札は、今どこにあるのでしょう?
実は、日本銀行に大量に、保管されているとのことなんですね。

お金は銀行に集まっていくわけですが、もしそれが使われるお金なら、
また銀行から出て行くことになるわけです。
ところが2000円札は使われないから、銀行から出て行かない。

銀行も、使われないお金をおいておくわけにはいきませんから、
日本銀行へ返してしまうということになるわけです。
だから日本銀行には、何億枚という2000円札が、眠っているということなんですね。

これから先も、2000円札は使われることにならないでしょうから、
いずれどこかのタイミングで、処分されることになるんでしょうね。
せっかくの新技術が盛り込まれたお札なのに、残念な結果となりました。

沖縄だけは使われている

ところが唯一、沖縄だけは、2000円札が広く使われているんですね。
現在2000円札の流通量は、1億枚だそうなんですが、その4割以上が、沖縄で使われているそうです。

これはもちろん、まずお札に印刷されたのが、沖縄の守礼門だということが大きいですよね。
「沖縄のお札」なのですから、やはり使いたくなるのは当然です。

その他にも、沖縄では2000円札普及のため、行政と経済界が一丸となって、
キャンペーンを行ったということ、さらに沖縄では、米国統治時代に20ドル紙幣を使い、
「2」のつくお金を使い慣れているということも、理由だと考えられているそうです。


2000円札はどこへ行ったのか? −マイナー貨幣について調べてみた−

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